Siggraph 2011レポート: Thinking Particles 5
cebasのブースに行って、CEOのエドウィン氏と話してきたので、Thinking Particlesについてレポート。今年10周年を迎えるThinking Particlesは、Siggraphの会場で誕生日パーティを行うほど、今cebasが力を入れている製品。
新しいバージョンのデモを見てきたが、もう、パーティクルというよりは、あらゆるシミュレーションを行うツールになり始めている。このへんは、3D Totalのインタビューでも(http://www.3dtotal.com/siggraph_diaries/exhibitor_cebas.html)答えているが、将来的には、マルチフィジクスへの対応として、リジッドボディ、クロス、ソフトボディ、流体を統合したした環境にしたいようだ。
作例として紹介していたのは、サッカーパンチ(邦題:エンジェルウォーズ)で飛行船が落ちて燃えるシーン。落下の衝撃で飛行船の骨格が曲がるのもTPによるシミュレーションで、飛行船の布部分が風でなびくのもTPによるシミュレーションだそうだ。煙と炎についてはFumeFXによるもの。
また、サンプルとして、パーティクルで飛行機を飛ばして、パーティクルのミサイルが自動追尾して、命中すると壊れて落ちて行くというもの紹介していた。
特に、破壊系のエフェクトそのものがかなり需要があり、その中でもTPの需要は多いそうだ。MayaだけのスタジオもTPを使うためだけに3dsmaxを3台導入したところもあるとのこと。
新機能について
ビーグルシミュレーター
パーティクルとして、車を扱えるシミュレーターの搭載。この機能を使えば、車の動きをプロシージャルでコントロールできる。タイヤの回転はもちろん、サスペンションもシミュレートできる。
スプラインに沿って走らせることもできるし、街全体の車の動きのシミュレーションも可能だそうだ。牽引車の設定もOK。
スプラインのダイナミクス
スプラインのダイナミクスで、ヒモのシミュレートが可能。何かをぶら下げるようなこともできる。
その他新機能
- 関節機能のシミュレート
- Realflowのbinファイルの読み込み
- nVidiaのカードによるシミュレーションの計算(GforceでもOKだけど、パフォーマンスを考えるとテスラのほうがいいそう)