Adobe Dimension CCについていろいろ調査してみた
仕事でAdobe Dimensionをいろいろテストする機会があり、そこで調べたことの覚書
目次
レンダラーはV-Ray→Adobe Dimension レンダラーを選択する
Dimensionは、実はレンダラーが2つ搭載されていてデフォルトでは、Adobe Dimesionレンダラーが選択しているが、Chaos Group V-Rayをに設定しこと。というのも、CPUベースだとV-Rayのほうがレンダリングスピードが3倍速い。
下記のシーンを比較したところ、以下のようなレンダリング時間だった。
Adobe Dimension レンダラー: 1:51Chaos Group V-Ray: 31秒
V-Rayのほうが圧倒的に早かった。ただ、私の使用しているマシンのグラフィックカードがAMDでNVIDIAではないので、CPUベースとして計測になっています。
以前、V-Rayのほうが早いという記事を書いたのですが、Dimensionのユーザー会で樋口泰行さんの環境だとDimensionレンダラーが早かったとおっしゃっていたのと、最新バージョンの2.1で「レンダリングのノイズを除去」が搭載されたので再度調べたところ、確かにAdobe Dimensionレンダラーの方が早くなっていた。
別のシーンですが、画質中のときにV-Rayで3分35秒かかっていたシーンが、Adobe Dimension レンダラーなら2分42秒でレンダリングできた。
ただ、レンダリング結果はかなり異なるので、注意が必要。屈折の結果が異なるようだ。
ガラスのオブジェクトの注意点
CGをやっている人にとっては経験があると思うが、オブジェクトのサーフェイスが重なっているとノイズが発生し、レンダリングスピードが遅くなる。下図のサンプルのように正しい設定をしたときは31秒で終わるものが、サーフェイスが重なっているとノイズが出るうえ、レンダリング時間も3倍になった。
ただし設定にするには、オブジェクトを以下の作成する。これは、一般的な3Dソフトでも
Version 2で対応フォーマットが増えた
Version 2から従来のOBJに加え、FBX、skp、STLのインポートが行えるようになった。FBXはCG業界、skpは建築業界、STLは工業系と各業界でよく使わるフォーマットに対応した。特にSketchupのファイルフォーマットのskpは、非常にたくさんの素材が入手できるので、モデリングができなくても素材の入手がしやすくなった。画像は、SKPファイルがダウンロードできるhttps://3dwarehouse.sketchup.com/ というサイト。
Photoshopccでモデリングするときの注意点
3DCGソフトを持っていない人が、Dimension用のモデリングツールとしてPhotoshopの3D機能調べていたところ、ハマってしまうことを見つけた。Photoshopで回転体でモデリングしたものを出力するとなぜか法線が反転した状態で書き出されるため、レンダリングが正常にできない。下の画像の一番左が、Photoshopで書き出した状態で、右が法線を正常にした状態。
作業用パスの書き順を時計回りと反時計回りで変わるのかと思ったけど一律反転されている。そのせいで dimensioncc でレンダリング結果がおかしくなるCinema 4Dで修正したもの比べると一目瞭然。
この原因は、回転体の断面を軸に対して右に作ったことだった。下の図の上のように回転軸に対して左側に断面を描けば法線は正しい状態で書き出せる。